前回の記事の続きです。
先生たちからのメッセージ
本特別展の最後には、監修をされている国立科学博物館の倉持先生やJAMSTECの藤倉先生からのメッセージパネルも展示されていました。
この特別展「深海2017」で私たちが目指したものは、深海にかかわる多様な研究の展開と成果を見ていただくこと、そしてこの先も私たちが地球上で生きて行くためには、このような深海研究が必須であることを知っていただくことでした。(中略)ここまで解った巨大地震と津波発生のメカニズム。それでも解ったのはほんの一部です。これから私たちはどこに向かって進んで行くのか、共に考える展示であったことを心から願います。
生態系、進化適応、生命起源、地球外生命、地震を引き起こすダイナミックな地球の動き、環境変動、そして人類を支える資源開発・・・どれをとっても私たちにとっての大きな課題です。これらを解決するために深海研究が不可欠であることを知っていただきたく、この特別展に臨みました。「深海すごい!」から「深海研究開発すごい!」へ深化することを祈りつつ・・・
「進化」ではなく「深化」と書かれているのが印象的ですね!
“もっと深く”、本特別展のチラシに書かれているキャッチフレーズが胸に刺さった気がします。
記念写真をSNSにアップして非売品シールをゲット!
第一会場を出ると、ちゃんと記念写真コーナーも用意されています。
しかも、ここで撮った写真をSNSにアップすると、非売品の深海生物イラストシールが貰えるというのです。
これはやるしかない!
・・・というわけで、Twitterに投稿してみました。
一人できたよ。すっげー面白かった!
この写メは会場のお姉さんに撮ってもらいました。ちなみにSNSで写メ投稿すると、深海生物イラストシール(非売品)がもらえちゃうみたい!#深海2017 pic.twitter.com/azR6EK5Aa8
— きぬあさ (@kinuasa) 2017年7月19日
一人で行ったので、撮影してくれたのは会場のお姉さんです。ありがとうございます!
そしていただいたシールがコチラ↓
Oh~!ラブリ~!メンダコ~!!
良いと思います♡
中川翔子さんの深海イラストコーナー
記念写真コーナーの後に、本特別展の音声ガイドナビゲーターを担当されている中川翔子さんが描かれたイラストも展示されています。
個性あふれるタッチです。
私のお気に入りはリュウグウノツカイですね!
海洋の夢コンテスト
第二会場に入るとすぐに、JAMSTECが開催している「海洋の夢コンテスト」の受賞作品が展示されています。
「えっ?コレ本当に小学生の絵なの!?」、驚くほど上手に描かれた作品が並んでいます。
どの作品もホントにすごい!
私が一番気に入った作品はコチラ↓
タイトル「海の音」、第8回の文部科学大臣賞を受賞した作品です。
光と影の使い方に思わず見入りました。
(コンテストの各受賞作品は「作品一覧カタログ」から見ることができます。)
DEEP OCEAN 2017 ミュージアムショップ
特別展の最後はお土産が買えるミュージアムショップです。
ここでしか買えない限定品も数多く並んでいますが、私が圧倒的にお薦めするのが公式図録です。
200ページ弱、貴重な写真もたくさん載っている図録が何と2,200円!
お買い得過ぎます。
【図録、要チェックです】
展覧会のスケールをそのままに、最新の深海研究を網羅した一冊。「深海の教科書」と呼べるかもしれません。カバー裏は蓄光のポスターとなっており、隅々までお楽しみいただけます。詳細はこちら。 #深海2017 https://t.co/VBuWpd4LVk pic.twitter.com/7YAP8prodK— 【公式】特別展「深海2017」 (@shinkai2017) 2017年7月22日
この図録は通販の他、常設展のミュージアムショップ、通称科博ショップでも購入することができます。
ダイオウホウズキイカのぬいぐるみ:162,000円、ダイオウグソクムシのぬいぐるみ:270,000円、おサイフと家の置き場所に余裕がある方は是非!
これ、その場で両方買う人がいたら英雄になれると思います。
1回500円のクレーンゲームも置いてありました。
高っ!と一瞬思いましたが、5分間プレーすることができ、1個もぬいぐるみが取れない場合でも、係の人に言えば好きなぬいぐるみを1つ貰うことができるという、超優しい設定のクレーンゲームです。
プレー時間5分といっても取り放題というわけではなく、1回ぬいぐるみが落ちるとそこでゲーム終了なので、その点は注意が必要です(1回に複数のぬいぐるみを落とすことができれば複数ゲット可能)。
ここでしかゲットできないリュウグウノツカイぬいぐるみ↓が狙い目です。
(5分間敢えてゲットせずタイムオーバーを狙い、店員さんからリュウグウノツカイぬいぐるみを貰うという姑息な方法も・・・)
会場の混み具合
私が行ったのは平日の午前中だったのですが、入場制限は掛かっていないものの、それなりに混んでいました。
夏休み前ということもあり、子どもより大人の来場者の方が多く、展示物をじっくり見て回るのに3時間ほど掛かりました。
混雑状況については、公式Twitterアカウント(@shinkai2017)で頻繁にツイートされているので、こちらをチェックすることをお薦めいたします。
またチケットについては、混みがちな会場のチケット売り場で買うのは正直お薦めしません。
前売り券をお持ちでない方は、ネットで買うか、上野駅構内(公園口)のチケット売り場で買うことを強くお薦めいたします。
一番印象に残った展示
ダイオウイカに、ダイオウホウズキイカの腕、オンデンザメにミツクリザメ、超深海生物の標本、素晴らしい展示がたくさんありましたが、本特別展で私が一番印象深く思った展示は“東北地方太平洋沖地震の地震断層”です。
ダイオウイカやオンデンザメに比べて華やかさはありませんでしたが、白い詰め物の部分がすでに研究で使われた部分だとの注意書きが、「あぁ、これガチモンなんだな!」と、生々しさを感じさせました。
水深約7,000メートル、さらにその海底下約800メートルから採取された“奇跡のコア”、その掘削にはどれだけ多くの方の労力が費やされ、また、このコア試料の研究が今後の地震研究にどれだけ活かされるのかを思うと、得も言われぬ感動を覚えます。
掘削の過程や研究成果は公式図録に詳しく載っているので、多くの方に読んでもらいたいと、個人的には思います。
次回記事で本特別展の感想記事は最後になります。
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