イベント関連

Women Techmakers Tokyo 2017に参加しました。

Google Developers Japanのブログで「Women Techmakers Tokyo 2017」が開催されることを知り、セッション内容に興味があったので参加してきました。

Women Techmakersとは?

connpassの紹介文を引用させていただくと、Women Techmakersイベントとは、

Women Techmakers(WTM)とは、テクノロジー業界にいる女性のためのグローバル プログラムでありブランドです。認知度を高め、コミュニティをつくりリソースを共有することでテクノロジー業界にかかわる女性のエンパワメントに尽力しています。WTM は、毎年 3 月の国際女性デーに合わせ、3 ~ 4 月にかけて Google 主催のサミットやコミュニティ主催の一連のイベントを行っています。今回はその一環として行うコミュニティイベントです。

とのことです。
私は今回のイベントで初めて「Women Techmakers」のことを知りました。

基調講演

最初のセッションは、GoogleでChromeの開発にも携わっている@kinuさんのお話しです。

自分と自分の周りが幸せになるにはどうすれば良いのか?という疑問(というより目的)に対し、@kinuさんが実践されている行動や考え方を、ご自身の経験も踏まえて話をされていました。

自分の経験・ストーリーを話す、というのは今回のイベントのテーマにもなっています。
Telling Our Story

「自分の能力ではできないから」「子どもがいるから」、そういった“できない理由”を先に考えるのは止め、自分のやりたいことに対して、自分一人でできないことは周りを巻き込んででもやり遂げよう!(「周りを巻き込む」というよりは「仲間を増やす」感じ)、という強い意志は中々真似できるものではないと思いました。

国際女性デー APAC ミニサミット参加レポート

次のセッションはしょこさんによる「APAC Women Techmakers Mini-Summit参加レポート」です。

シンガポールにあるGoogle Asia-Pacificに単身乗り込んでリーダーシップセミナーやらブレストやらをやってきたという、これまた凄いお話しでした。

特に印象に残ったキーワードとして紹介されていたのが、

  • stretch opportunities(固定概念にとらわれず、チャンスを逃さない)
  • power pose(すごそうに見せる)

です。

産業における女性CEOの割合は15%と少なく、原因の一つが、女性一人一人が様々なしがらみに縛られていること、あるいは自らを縛りつけてしまっていることであり、①その殻を再構成して新しい自分でチャンスを捉えること(= stretch opportunities)、②人脈、③スポンサー・メンター(自分以外で自分のことを話してくれる人、自分のことを代弁してくる人)、この3点がキャリア・マネジメントをする上で重要な強みになること。

また、注目されるためのテクニックとして、

  1. 強そうな姿勢、ポーズ(power pose)
  2. ハキハキした言い方
  3. 興味を引く、聞いてみようと思わせる言葉選び(power word)

を紹介していました。

“言語的な壁のある日本(公用語が英語ではない)から一人でシンガポールに行ったこと自体がstretch opportunitiesだったけど、得るものがとても多かった”という感想はとても印象的でした。殻を破ってる感があって、バイタリティ凄いです!

セーラームーンやカードキャプターさくらといった、日本のアニメコンテンツの話題で盛り上がったという話も面白かったです。

Ice-breaking アクティビティ

お次はアクティビティ、実際に体を動かします。

イベントに参加する際に簡単な自己紹介を登録していたのですが、それを元に「どの自己紹介が誰のものなのか?」を当てていくゲーム(?)です。

参加者の方々の自己紹介は、

  • ラーメン二郎が好き
  • アレを編んでいる
  • 豚に会いに沖縄に行った!
  • 巫女です

などと様々です。
みんなの持ちネタが豊富過ぎて、如何に自分が矮小で話題の無い人間かを思い知らされるアクティビティでしたが、楽しく参加することができました。

巫女な人を当てたかったのですが、イベントに参加されていなかったのか、見つけることができませんでした。残念!

マインドフルネス

休憩・ネットワーキングの時間を挟んで、お次はYuさんによるマインドフルネスの紹介です。

日本マインドフルネス学会の公式サイトによると、マインドフルネスとは、

今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること

と定義されています。

私は今回のイベントで初めてこの言葉を知ったのですが、マインドフルネスには、

  • ストレスや不安を軽減する
  • よりよい決定を行えるようになる
  • 集中力が増す
  • 創造性が増す
  • 長生きできる
  • 血圧を下げる
  • コレストロールの値を下げる
  • 快眠

http://gigazine.net/news/20151031-mindfulness-killed-my-creativity/ より

といったメリットがあるそうです。

マインドフルネスのやり方として、呼吸瞑想の紹介があり、

  1. 背筋を伸ばしてイスに座る。肩の力を抜く。
  2. 視線を斜め前に落とす、または目を閉じる。
  3. 自然に呼吸し、意識を呼吸に向ける(a.おなか、b.のど、c.鼻)。
  4. 注意がそれたことに気づいたら、「あ、それたな」とだけ思って注意をまた呼吸に戻す。ジャッジしない。

という方法を実際に3分間ほど試してみたのですが、雑念の多い私は

「“めいそう”って言ったらやっぱりドラクエだよなー。ミルドラースが使ってきたの覚えてるわ―。あれ?そういえばミルドラースってどんなヤツやったっけ??」

などとすぐに思考が脱線してしまいました。
呼吸瞑想を10分間続けてたら、知らない間に寝てしまいます。たぶん。

そんな私の話は置いておいて、Yuさんからはベトナム出身のお坊さん、Thich Nhat Hanhさんの言葉も紹介されました。

The most precious gift we can offer others is our presence. When mindfulness embraces those we love, they will bloom like a flower.

『私たちが他人に提供できる最も貴重な贈り物は、私たちの存在です。マインドフルネスが私たちが愛する人たちを抱くとき、彼らは花のように咲きます。』

訳:Google 翻訳先生

Wikipediaによると、この方はGoogle本社でマインドフルネスによるリトリートの指導を行ったこともあるそうです。

マインドフルネス、何か難しいような感じもしますが、通勤時間やエレベーターに乗った瞬間など、ほんの少しの時間でも自分に意識を向けることで心身の変化に気が付くことができ、自己管理できるようになる(= ハッピーになれる)そうです。

自分でも気が付かないうちに心身が疲弊してしまいがちな現代社会において、“自分にも意識を向ける”ことは大切かもしれません。

プレゼンテーションに関するワークショップ

写真撮影(下記ツイート参照)を挟んで、引き続きYuさんによるワークショップです。

まずはウォーミングアップとして、近くにいる人数人と「3つの○○」を行いました。
「3つの色 ― 赤、青、緑」というように、何でも良いので3個以上の答えがあるお題を出し、回答した人が次のお題を出す、という簡単なゲームです。

簡単といっても何回か繰り返しているとすぐに思いつくネタも無くなっていくので、割とテンパる頭の体操です。

ウォーミングアップの後は10名程度でグループを作って、先述の自己紹介を元に各自1分間の発表を行いました。

自分の体験・ストーリーを1分間でまとめて発表するというのは思った以上に難しかったのですが、参加者の方々みんな上手くまとめていました。凄い!そして内容が面白い!!

自分も次回人前で話す機会があるならば、それまでに何かキャッチーなネタを用意しなければ・・・、そう思った次第です。

まとめ

今回のイベントは、テクノロジー業界で働く女性が主な対象となっていましたが、内容は技術寄りではなく、どちらかというとネットワーキング、コミュニケーションが主体のイベントでした。

アクティビティやワークショップで会話する機会があったことで、参加者同士の距離感が近くなったように思います。

この記事でも触れていますが、今回のようなIT業界で働く女性向けのイベントはまだまだ少なく貴重で、今回も大変勉強になりました。
(男の私がのこのこ参加しておいて言うのも何ですが、こういったイベントで“男性の参加をどこまで許容するか?”というのは難しいだろうなー、と思います。)

主催者さん、登壇者さん、他の参加者の方々、皆さん本当にありがとうございました!

・・・しかしながら、通常の勉強会と違って女性主体の勉強会に参加させていただくと、

  • あのときの発言は失言だったのではないか?
  • 他の参加者の方々を不快にさせてしまったのではないか?
  • あのとき話しかけてしまったのはマズかったんじゃないか?

という、後悔にも似た振り返りが自分の中で発生します。
このあたりの、女性メインのイベントにおける男性参加者の振る舞いというか接し方について、主催者の方や他の参加者の方にまたお会いする機会があれば、いずれ何かしらのフィードバックをいただけたら嬉しい限りです。
(ああ、ホント、バランスって難しい・・・)

いただいたもの

お土産として「Women Techmakersのロゴシール」、「Google カレンダー」、「Cardboard」、そして@mokelabさんからは可愛いモケラのシールをいただきました。

コーヒーやお菓子もありがとうございました!

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