「ついにWindows 10 日本語IMEにクラウド候補機能が搭載されました!!」や「Windows 10 IP Build 10074 日本語入力の「クラウド候補」」で紹介されているIMEの「クラウド候補機能」、今回はこの機能の仕組みを調べてみたいと思います。
検証環境
- Windows 10 Pro Insider Preview Build 10159 x64
- IMEバージョン:15.0.10159.0(誤変換データ(iwd)に記録されたIMEVersion要素の値は15.0.10011.0)
検証結果
クラウド候補機能を有効にし、IMEで変換する際のパケットをFiddlerでキャプチャーしたところ、下記のようなデータをMicrosoftのサーバーに送っていました。
GET https://www.bing.com/qsonhs.aspx?mkt=ja-JP&q=%E3%81%97%E3%83%BC%E3%81%8F%E3%82%8E%E3%83%BC&form=monitr HTTP/1.1 Connection: Keep-Alive User-Agent: Mozilla/5.0 (compatible; MSIE 9.0; Windows NT 6.0; WOW64; Trident/5.0) Host: www.bing.com
返ってきたのは下記のJSONデータでした。
{ "AS": { "Query": "しーくゎー", "FullResults": 1, "Results": [{ "Type": "AS", "Suggests": [{ "Txt": "シークヮーサー", "Type": "AS", "Sk": "", "HCS": 0.0 }, { "Txt": "シークヮーサー 効能", "Type": "AS", "Sk": "AS1" }, { "Txt": "シークヮーサージュース", "Type": "AS", "Sk": "AS2" }, { "Txt": "シークヮーサー レシピ", "Type": "AS", "Sk": "AS3" }, { "Txt": "しーくゎーさー", "Type": "AS", "Sk": "AS4" }, { "Txt": "シークヮーサー本舗", "Type": "AS", "Sk": "AS5" }, { "Txt": "シークヮーサー 英語", "Type": "AS", "Sk": "AS6" }, { "Txt": "シークヮーサー 栽培", "Type": "AS", "Sk": "AS7" }] }] } }
これを見るとクラウド候補機能は、bingのサジェスト用APIにリクエストを投げて、結果をJSONで取得、候補として表示していることがわかりますね。
下図の通り、Bingのキーワード候補とも一致しています。
このAPIがどこのデータベースを見に行っているのかまではわかりませんが、日々Microsoftの方で更新しているデータベースなのでしょう。
Microsoftの更新頻度にもよりますが、最新の用語がすぐに反映されるのではないかと思います。
変換する際の反応も早くて便利な“クラウド候補機能”、製品版のWindows 10でも是非使いたい機能ですね!
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