久しぶりにOffice 用アプリに関する話題です。
「Office 用アプリ」の名前が変わりました。
下記Build 2015のセッション資料にも載っていますが、「Office 用アプリ」(Apps for Office)は「Office アドイン」(Office Add-ins)へと名称が変更されました。 ※ 日本語表記が左記であっているかは不明です。
・Office Development Matters, and Here’s Why…
https://channel9.msdn.com/Events/Build/2015/2-616
The name “apps for Office” is changing to “Office Add-ins”. During the transition, the documentation and the UI of some Office host applications and Visual Studio tools might still use the term “apps for Office”.
de:code 2015の松崎さんのセッション「Office 開発/Office 365 開発の新機能紹介」によると、
“アプリケーションの中で動くのはアドイン”
ということらしいのですが、「アドイン」という言葉だけ聞くと、VBAアドインなのか、VSTO(製のマネージ)アドインなのか、今回変更されたOffice アドインなのか、判別がしづらいですね・・・。
ようやく「Office 用アプリ」が定着してきたところなのに、名前が変わってしまうのは少々残念な気もしますが、「アドイン」という名前の方が親しみやすいかもしれません。
「Napa」がOffice 365不要になりました。
Office 用アプリの名称変更と共に、当ブログでも「[Office用アプリ]開発ツール「Napa」のインストール方法」で紹介しているOffice アドイン開発ツール「Napa」がMicrosoft アカウントだけで使えるようになりました。
Napa is a great way to get started building apps for Office directly out of a browser window. You don’t have to install any other tools like Visual Studio. All you need is a supported browser and a couple of other things:
- A Microsoft account
- The URL for the Napa Office 365 Development Tools web app
Create apps for Office with Napa Office 365 Development Tools より
これまではNapaを使ってアプリを作るために、Office 365のアカウントを用意してSharePointの準備をしてNapaアプリを追加して…というように、非常にコストがかかっていたわけですが、これからはそんな手間は要りません。
Microsoft アカウントを用意して、下記URLにサインインするだけで、Napaでアプリを作ることができるわけです。
Napa Office 365 Development Tools
https://www.napacloudapp.com/
ちなみに、作成したアプリはOneDriveにデプロイされ、Office Onlineで動作確認することができます。
2015/05/29 追記:
ちょっとこの言い方だと語弊がありますね・・・。
正確には、Napaで作成したアプリは、下記マニフェストファイルを見れば分かるように、「napacloudapp.com」上に配置されます。
OneDriveに作成されたOfficeドキュメントは、Napaのサーバー上からアプリを読み込んでいるわけですね!
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <!--Created:XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX--> <OfficeApp xsi:type="ContentApp" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns="http://schemas.microsoft.com/office/appforoffice/1.0"> <Id>XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXXX</Id> <Version>1.0.0.0</Version> <ProviderName>Test User</ProviderName> <DefaultLocale>en-US</DefaultLocale> <DisplayName DefaultValue="ContentAddin1" /> <Description DefaultValue="ContentAddin1" /> <Capabilities><Capability Name="Workbook" /></Capabilities> <DefaultSettings> <SourceLocation DefaultValue="https://www.napacloudapp.com/Run/****/****/App/Home/Home.html" /> <RequestedWidth>400</RequestedWidth> <RequestedHeight>400</RequestedHeight> </DefaultSettings> <Permissions>ReadWriteDocument</Permissions> </OfficeApp>
これまで以上に作りやすくなったOffice 用アプリ、もといOffice アドイン。
開発する人が増え、ストアに登録されるアプリ数も増えると良いですね!
2015/7/2 追記:
Office 用アプリの名称変更に関してMicrosoftから資料がでていました。
New name for apps for Office and SharePoint: Office and SharePoint Add-ins より
「Office 用アプリ」から「Office アドイン」への変更はまだ分かるのですが、「アドイン」の種類の区別がちょっとややこしいですね・・・。
- Office アドイン → Office Web アドイン
- VSTO アドイン → Office VSTO アドイン
- COM アドイン → Office COM アドイン
特に「Office COM アドイン」は、“Add-ins based on COM and VBA technology that extend applications by adding custom commands and specialized features.”と説明があるので、従来のCOMアドイン(Office Developer EditionやVisual Basic 6などで作ったアドイン)とVBA製のアドインを合わせて“Office COM アドイン”と言うようになるのでしょうか・・。
しかもVSTO製ではないマネージ アドインは、「Office VSTO アドイン」の説明“Add-ins based on managed code technologies built with Visual Studio Tools for Office (VSTO).”には含まれないので、これも“Office COM アドイン”に含まれるのか、非常に微妙なところです。
このあたりは、
- VBA製のアドイン → VBA アドイン
- 非VSTO製のマネージ アドイン → マネージド COM アドイン
- COM アドイン → COM アドイン
といった感じで区別した方が良いかもしれません。
この記事へのコメントはありません。