購読している雑誌、日経ソフトウエア 2014年 10月号に「イベントプロシージャを徹底活用 VBAでExcelを業務アプリ化」という記事が載っていました。
書いたのは「ストーリーで学ぶ Excel VBAと業務改善のポイントがわかる本」の著者である武藤 玄さんです。
記事の内容はタイトルにある通り、イベントプロシージャ(VBA)を活用してExcelを業務アプリケーションのように使ってしまおう!的なもので、イベントプロシージャって何?、という基本的なところから解説されています。
末成(うらなり)くんと小清水さんという二人のキャラクターの掛け合い(イラスト)もあって、さながら武藤さんのWeb連載「やってみよう!Excel VBAで業務改善!」を読んでいるかのような気分になりました。
内容も分かりやすく、表中のアクティブな行だけ赤字で目立たせたり、セルを右クリックしたときに独自のポップアップメニューを表示させたり、といった実践的なサンプルも載っていました。
上図のようなイラストも面白いですね。
コードに直すと下記のような感じでしょうか。
Private Sub 小清水さん_くすぐる() Call ひっぱたく(末成くん) End Sub
武藤さんの記事を読んでいて一番に感じることは、ガチガチの開発者向けではなく、実際に業務でExcelを使うことの多い実務者を意識して書かれている、ということです。
例えば、テキストボックスへの文字入力も“TextBox1.Text = “○○”、TextBox2.Text = “○○”…”と一行一行書かれていたり、ユーザーフォーム上のラベルやフォームをうっかりダブルクリックしてイベントが記述されてしまった時の対処法まで書かれている等、VBAマクロに慣れていない人が見ても理解しやすいように工夫されているのが見て取れます。
こういった記事の書き方は、日々Excelを使って仕事をしている実務者にこそVBAで効率化を図ってもらいたい、との武藤さんの考えが表れているのではないかと勝手に推測していますが、本当のところはどうなんでしょう・・・。
何にせよ、日経ソフトウエアのような月刊誌で身近なVBAが取り上げられるのは嬉しい限りです。
『VBAはオワコン』という話もちらほら目にする今日この頃ですが、今後も取り上げられると良いなー、と思った今月号でした。
ちなみに、日経ソフトウエアはJavaやJavaScript、.NETといった他言語もバリバリ扱っていて(むしろVBAの方が珍しい)毎号とても勉強になります。
特に今回の特集「Web開発これならできる!」ではHTMLからJavaScript、JavaにMySQL、ASP.NETまで扱っていて、限られた誌面の中で、正直よくここまでまとめたなー、という感じでした。
駆け足感は否めませんでしたが、ここまで詰め込むのもアリですね!
今号も楽しませていただきました。
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