「VBA Gmail 送信」といったキーワード検索で、「Gmail APIを使ってメール送信するVBAマクロ(3)」の記事にアクセスがありました。
たしかにGmail APIを使ってVBAマクロからメール送信することはできます。
・・・が、VBAからGmail送信したいときは、APIを使うよりもOutlookを使うなりCDOを使うなりした方が圧倒的に楽です。
というわけで、今回はCDOを使ってGmail送信を行うVBAマクロを紹介します。
※ 下記情報は 2014/08/11 時点の情報です。今後の仕様変更に伴って、下記マクロではメール送信できなくなる可能性があります。
■ Gmailのセキュリティ設定
CDOを使ってGmailを送信する前に、まずはGmail側でセキュリティ設定を変更する必要があります。
Google アカウントでログインした状態で「安全性の低いアプリを許可」ページを開き、「有効にする」にチェックを入れます。
この設定を行わないと、マクロからメール送信しようとした時にアクセスがブロックされます。
■ CDOを使ってGmail送信を行うVBAマクロ
いよいよコードです。
SendGmailがメインとなるプロシージャーで、引数としてGoogle アカウントのメールアドレスやパスワード、宛先といった項目を指定します。
Option Explicit Public Sub Sample() SendGmail "(Google アカウント)@gmail.com", _ "(Google アカウント パスワード)", _ "(Toアドレス)", _ "(Ccアドレス)", _ "(Bccアドレス)", _ "件名:メールテスト", _ "本文です。" & vbCrLf & "あいうえお" & vbCrLf & "かきくけこ", _ "C:\Test\Sample.pdf" End Sub Private Sub SendGmail(ByVal AccountAddress As String, _ ByVal AccountPassword As String, _ ByVal MailTo As String, _ ByVal MailCc As String, _ ByVal MailBcc As String, _ ByVal MailSubject As String, _ ByVal MailBody As String, _ Optional ByVal AttachmentFilePath As String = "") 'CDOを使ってGmail送信を行う Const cdoBasic = 1 Const cdoSendUsingPort = 2 Const cdoSendPassword = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/sendpassword" Const cdoSendUserName = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/sendusername" Const cdoSendUsingMethod = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/sendusing" Const cdoSMTPConnectionTimeout = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/smtpconnectiontimeout" Const cdoSMTPServer = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/smtpserver" Const cdoSMTPServerPort = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/smtpserverport" Const cdoSMTPUseSSL = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/smtpusessl" Const cdoSMTPAuthenticate = "http://schemas.microsoft.com/cdo/configuration/smtpauthenticate" With CreateObject("CDO.Message") .From = AccountAddress .To = MailTo If Len(Trim(MailCc)) > 0 Then .CC = MailCc If Len(Trim(MailBcc)) > 0 Then .BCC = MailBcc .Subject = MailSubject .TextBody = MailBody If Len(Trim(AttachmentFilePath)) > 0 Then .Addattachment AttachmentFilePath With .Configuration.Fields .Item(cdoSendPassword).Value = AccountPassword .Item(cdoSendUserName).Value = AccountAddress .Item(cdoSendUsingMethod).Value = cdoSendUsingPort .Item(cdoSMTPConnectionTimeout).Value = 100 .Item(cdoSMTPAuthenticate).Value = cdoBasic .Item(cdoSMTPServer).Value = "smtp.gmail.com" .Item(cdoSMTPServerPort).Value = 465 .Item(cdoSMTPUseSSL).Value = True .Update End With On Error Resume Next .Send If Err.Number <> 0 Then MsgBox "エラーが発生しました。" & vbCrLf & _ "エラー番号:" & Err.Number & vbCrLf & _ "エラー内容:" & Err.Description, vbCritical + vbSystemModal End If On Error GoTo 0 End With End Sub
「Gmail APIを使ってメール送信するVBAマクロ(3)」のコードに比べると、圧倒的に短くて簡潔ですね。
ただし、環境によっては上記コードではエラーになる場合があるので、その際はポート番号やSSLの設定を変更してみてください。
そして、どうしてもCDOでGmail送信できないときは、CDOに拘らず、BASP21といった外部コンポーネントや、Outlook経由での送信に切り替えることをお薦めします。
2016/10/12 追記:
メール本文の文字コードも指定できるようにしました。
2020/5/17 追記:
「安全性の低いアプリ」によるGmail送信ができなくなる予定であるため、Outlookを使うマクロについて記事を書きました。
ありがとう 助かりました
ポート21ブロックで 困っていました
最後の添付ファイルにきずくのに 少し時間がかかりました
ポート21ブロックで オロおろして 見過ごしました
助かりました