Outlook起動時、すべてのアドインが読み込まれた後に発生するApplicationオブジェクトのStartupイベントですが、VBAフォーラムに「Outlook を最小化して起動するとVBAのApplication_Startupイベントが呼ばれません」との質問がありました。
下記のような簡単なコードでテストしたところ、
'ThisOutlookSession Option Explicit Private Sub Application_Startup() MsgBox "Application_Startup", vbSystemModal End Sub
通常のウィンドウサイズでOutlookを起動した場合は問題なくメッセージボックスが表示されましたが、最小化状態でOutlookを起動した場合には、たしかにStartupイベントは発生せず、メッセージボックスも表示されませんでした。
'ThisOutlookSession Option Explicit Private Sub Application_Startup() Application.ActiveExplorer.WindowState = olMinimized End Sub
のように、通常のウィンドウサイズで起動しておいて、Startupイベント処理内でウィンドウを最小化させれば一応は対応できるのですが、VBAフォーラムの質問のように、“OSのスタートアップ時だけ最小化起動し、それ以外は通常ウィンドウで起動したい”という場合には使えません。
そこで考えたのがOutlookのautorunスイッチを使う方法です。
'ThisOutlookSession Option Explicit Private Sub Application_Startup() MsgBox "Application_Startup", vbSystemModal End Sub Private Sub MinimizeWindow() Application.ActiveExplorer.WindowState = olMinimized End Sub
上記のようにコードを設定しておいて、スタートアップに置くショートカットファイルのリンク先を「“C:\Program Files\Microsoft Office\Office14\OUTLOOK.EXE” /autorun Project1.ThisOutlookSession.MinimizeWindow」(OUTLOOK.EXEの場所は環境によって異なります)のようにすれば、スタートアップ時のみautorunスイッチが働いて、ウィンドウを最小化するMinimizeWindowプロシージャが実行されるようになります。
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