いつもお世話になっているExcel MVPの伊藤さんに9月20日発売予定の「最速攻略 Wordマクロ/VBA徹底入門 〔Word2013/2010/2007対応版〕」が秋葉原の有隣堂書店でもう発売されているという情報を教えていただいたので、早速購入してきました。
秋葉原有隣堂には既に並んでたので購入しました。 QT @kinuasa 9月20日発売予定の「最速攻略 Word マクロ/VBA 徹底入門 [Word 2013/2010/2007対応版]」のサンプルコードがすでに公開されている… http://t.co/lIx1GuUlfa
— 伊藤潔人++ (@kiyotoi) September 12, 2013
一通り読んだ感想として、本書は
“Word VBA初心者には良いけれど、「VBA」を初めて触る人には難しく感じるかもしれない本”
“最初は分からなかったけれど、後になって読み返すと書いてある内容が理解できるようになる本”
そんな印象を持ちました。
本書の目次を見ても分かるように、この本では、”VBAとはなにか?“、”マクロとはなにか?“、”Visual Basic Editorの使い方“等、Wordに限らずExcelやPowerPointなどとも共通する、VBAの基本的なルールや仕様についても解説されているため、VBAをこれまで触ったことが無い人でも読み進められるようになっているのですが、VBAの記述ルール、関数、オブジェクト等の説明が次々にされている上に、Word固有のオブジェクトについても、例えば下記のように各説明が細かく丁寧に書かれているため、初めてVBAを学習する方にとってはペースが早く、取っつき辛く感じてしまうかもしれません。
Document オブジェクトのWords プロパティで、本文中のすべての単語を表すWords コレクションを取得できます。Words コレクションにインデックスを指定することで、特定の単語の文字列範囲を表すRange オブジェクトを取得できます。
(略)
インデックスを指定する書式は、Words コレクションのItem メソッドの省略形です。Words コレクションのメンバーはRange オブジェクトであり、単体の「Word オブジェクト」は存在しません。
また本書は、テンプレートの活用方法や自動実行マクロ、コマンドマクロやクラスモジュールを使ったアプリケーションレベルでのイベントの活用方法、オートメーション等、初心者向けの学習書では出てこないような内容まで取り扱っているため、読んでいる時点では理解できない内容もあるかもしれません。
そういった項目は、VBAの学習を進めて、ある程度理解が深まった後で本書を読み返すと、「この本のこの部分ではこういう事を言っていたのか!」と、後になってから納得できるようになるだろうと思います。
本書は、Word VBA(マクロ)について取り扱っている、数少ない日本語の書籍の一つです。
書かれている内容は多岐にわたり、一度読むだけでは理解できないかもしれませんが、書かれている細かい説明や目的別のサンプルコードは実務に役立つこと間違いなしですので、興味がある方は是非手に取ってみてください!
※ 本書のサンプルファイルは下記Webページからダウンロードすることができます。
・サポートページ:最速攻略 Word マクロ/VBA 徹底入門 [Word 2013/2010/2007対応版]
http://gihyo.jp/book/2013/978-4-7741-5944-7/support
■ 著者・土屋和人氏のサイト
・Excel研究室
http://www.clayhouse.jp/
・文系PCライターの反省
http://blog.clayhouse.jp/
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