Officeアプリケーションのヘルプが見たいとき、いちいちアプリケーションを起動してヘルプを開いて、というのは面倒くさいものです。
そこで今回はOfficeアプリケーションのヘルプを単独で開く方法を紹介します。
■ Microsoft Office Help Viewerを使用してヘルプを開く方法
まずはヘルプの仕組みですが、Officeのヘルプは「Microsoft Office Help Viewer」というアプリケーションで開かれています。
実行ファイルは”C:\Program Files\Microsoft Office\Office14\“(※ Office 2010の場合。環境によってはファイルの場所が左記とは異なる場合があります)にある「CLVIEW.EXE」で、このファイルを下記のような引数を指定して実行することで、ヘルプを表示することができます。
第一引数としてヘルプファイル名を、第二引数としてヘルプの表示名を指定しています。
各アプリケーションの引数は私が調べた限りでは下記の通りで、第二引数はユーザーの好みに応じて設定できます。
・Excel 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"EXCEL.DEV" "Microsoft Excel Developer Reference"
・Excel ヘルプと使い方:"EXCEL" "Microsoft Excel"
・Graph ヘルプと使い方:"GRAPH" "Microsoft Graph"
・Access 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"MSACCESS.DEV" "Microsoft Access Developer Reference"
・Access ヘルプと使い方:"MSACCESS" "Microsoft Access"
・Upload Center ヘルプと使い方:"MSOUC" "Microsoft Upload Center"
・Publisher 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"MSPUB.DEV" "Microsoft Publisher Developer Reference"
・Publisher ヘルプと使い方:"MSPUB" "Microsoft Publisher"
・Clip Organizer ヘルプと使い方:"MSTORE" "Microsoft Clip Organizer"
・Picture Manager ヘルプと使い方:"OIS" "Microsoft Picture Manager"
・OneNote ヘルプと使い方:"ONENOTE" "Microsoft OneNote"
・Outlook 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"OUTLOOK.DEV" "Microsoft Outlook Developer Reference"
・Outlook ヘルプと使い方:"OUTLOOK" "Microsoft Outlook"
・PowerPoint 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"POWERPNT.DEV" "Microsoft PowerPoint Developer Reference"
・PowerPoint ヘルプと使い方:"POWERPNT" "Microsoft PowerPoint"
・言語設定 ヘルプと使い方:"SETLANG" "Set the language"
・Microsoft Visual Basic Editor:"VBE.DEV" "Microsoft Visual Basic Editor"
・Word 開発者用リファレンス ヘルプと使い方:"WINWORD.DEV" "Microsoft Word Developer Reference"
・Word ヘルプと使い方:"WINWORD" "Microsoft Word"
ヘルプを開いた際、下図のように白い画面が表示された場合は、「ホーム」ボタンをクリックするとホーム画面が、「目次の表示」ボタンをクリックすると目次が表示されます。
ショートカットファイルを作成しておくと、すぐにヘルプが開けるので便利です。
■ Internet Explorerを使用してヘルプを開く方法
インターネット ショートカットからヘルプを開く方法です。
ショートカットを作成したいヘルプページ上で右クリックメニューの「プロパティ」を実行し、「アドレス」欄に表示された”ms-help“から始まるアドレスをクリップボードにコピーします。
コピーしたアドレスをInternet Explorerのアドレスバーに貼り付けてEnterキーを押すと、ヘルプページが表示されます。後はそのページへのショートカットを作成しておけば、いつでもすぐにヘルプを表示することができます。
上記方法以外にも、IAssistanceオブジェクトのShowHelpメソッドを使った下記のようなマクロでも任意のヘルプページを開くことができますが、上記方法の方が手軽で利用しやすいでしょう。
Public Sub Sample() Application.Assistance.ShowHelp "HV10365500", "DEV" End Sub
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