上野の国立科学博物館(かはく)で開催中の特別展「化石ハンター展~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~」にさっそく行ってきました。
化石ハンターとは?
本特別展について話をする前に、まずは「化石ハンター」とは何を指すのか、公式図録から引用させていただきます。
「化石ハンター」とは、地層の中に眠っている化石を探す挑戦者です。
本展では、20世紀前半にゴビ砂漠を探検し、化石発掘を行ったアメリカ自然史博物館のロイ・チャップマン・アンドリュース(1884~1960)や、アンドリュースに続きゴビ砂漠で化石発掘を行った様々な古生物学者、アンドリュースが発見しその後不明となっていた発掘地を再発見し、さらにチベット高原における哺乳類の新たな進化史解明に挑む研究者など、抜群の行動力で貴重な化石を発掘・研究する人々を「化石ハンター」と呼び、その活動や成果を紹介します。
特別展「化石ハンター展」図録 p.4 より
「化石」というのは、古い古い時代にいた生き物の「ほね」などが地面の中で石のようになったもの。それを今のわたちたちが見ることができるなんて、本当に不思議でしょう?そういう化石をさがし出す人を、この展覧会では「化石ハンター」とよんでいます。
特別展「化石ハンター展」図録 p.146 より
概要
※ 休館日や開館時間などは変更される場合があるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
※入場する際は専用サイトからの事前予約が必須です。詳細は公式サイト内の「日時指定予約・チケット情報」をご確認ください。
- 開催期間:2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝) ※開催期間等は変更される場合があります。
- 休館日:9月5日(月)、12日(月)、20日(火)、26日(月)
- 開館時間:9:00~17:00(8月5日(金)~14日(日)は18:00)、最終入場は各閉館時間の30分前まで ※かはくの利用案内によると「当面の間、常設展の夜間開館(金曜日・土曜日 17:00~20:00)は休止いたします」とのことです。
- 公式Twitterアカウント:@kasekihunters
- チラシ(PDF)
写真撮影について
会場内は動画撮影や一脚・三脚・自撮り棒を使った撮影、一部展示の撮影は禁止されていますが、フラッシュを焚かなければ写真撮影可となっています。
入場時にスタッフさんから禁止事項等の説明があるので、その指示に従いましょう。
混雑状況
私は本格的に夏休みが始まる前の平日午後に訪れましたが、下の写真のように会場内には余裕がありました。
来場される際は公式Twitterアカウントのツイートや「#化石ハンター展」タグのツイートを見ておくと混雑状況の参考になるかもしれません。
展示紹介
会場に入ってまず目を引くのがイワシクジラの頭骨標本とツチクジラの全身骨格標本です。
成体の体長が15mにもなるイワシクジラは頭だけでも迫力があり、天井から吊るされたツチクジラも真下から見上げる機会もそうそう無いので、ここぞとばかりにじっくり眺めます。
こちらはアンドリュースによるイワシクジラの研究論文です。
続いて中国・遼寧省で発見されたプシッタコサウルスの産状化石。
復元された全身骨格もあります。
プロトケラトプスの頭骨、幼体から成体まで並べられており成長の度合いが分かりやすく展示されています。
こちらも全身骨格が展示されています。
展示解説によるとプロトケラトプスは、アンドリュースの中央アジア探検隊の最初の調査(1922年)の最後に偶然見つかった「炎の崖」で1つだけ採集された頭骨に基づいて名付けられ、ゴビ砂漠の化石で学名にアンドリュースの名前(andrewsi)が付けられた最初の恐竜とのこと。
バクトロサウルスとアーケオルニトミムス。
ヘーユアンニアとベロキラプトル。
タルボサウルスとタラルルス、重なり合って新種の恐竜に見えます。
【#化石ハンター展 の好きなアングルシリーズ1】
新種の恐竜タルボルルス!
ってネタをアップしようとしたら、似たツイートがちらほらと。
そうですよね、このアングル、みんな撮りますよね。
新たなネタ探しの旅に出ます…(M)#タルボサウルス#タラルルス#平日は事前予約空いてます pic.twitter.com/KbiwztPhiI— 【公式】化石ハンター展 (@kasekihunters) July 18, 2022
とりあえず今日はここまで。
また後日続きの写真を載せようと思います。
続きはこちら
「化石の復元、承ります。」刊行記念イベント
本特別展の総合監修を務める木村由莉先生( @micropaleov )の新著「化石の復元、承ります。」の刊行記念イベント(オンライン)が8月2日(火)に開催されます。
2022年7月16日に開幕した、上野の国立科学博物館の特別展「化石ハンター展」。
その総監修であり、同展覧会の目玉展示、チベットケサイ復元の舞台裏を収めた
新刊『化石の復元、承ります。』の案内人・木村由莉先生と、
そんな木村先生の情熱で30年以上の時を超えて改訂版として復刊した、
まんが『きょうりゅうのたまごをさがせ』の吉川豊先生を迎えての、
この夏いちばんアツい対談イベント!
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