RPAやプログラムによる自動化(スクレイピング)の処理例としてたびたび目にする「Yahoo!路線情報」ですが、そもそもそういった処理が認められているのかどうかが気になったので調べてみました。
(本記事のアイキャッチ画像は「いらすとや」さんの画像(立ってスマホを使う人のイラスト(男性会社員)、電車が来たホームドアのある駅のイラスト(背景素材))を使わせていただいております。)
利用規約
いわゆるスクレイピング行為を禁止しているWebサービスとしてはTwitterやFacebook等が有名で、これらのサイトでは利用規約に禁止事項として明記されています。
Yahoo!の場合はどうなっているのか、利用規約を確認してみたのですが、自動化やスクレイピングに関する記述は見つけられませんでした。
(Yahoo!ファイナンスでは禁止されていることがヘルプで明記されています。)
カスタマーサービスからの回答
そこで、Yahoo!路線情報の利用にあたりRPA(ロボット)やプログラムによる自動化は規約上認められているのかをカスタマーサービスに問い合わせたところ、下記のご回答をいただきました。
路線の掲載内容は、情報提供元との契約により配信されております。
そのため、情報や画面の二次利用については原則としてご遠慮いただいております。
Yahoo!路線情報のスクレイピング利用につきましても、データの二次利用となるため、ご遠慮いただいております。
ご要望に沿えず申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
下記ページ記載の二次利用にあたるため自動化は原則不可ということですね。
たとえrobots.txtにしたがいサーバーに負荷がかからないように自動処理するのだとしても、公式からこういった回答が得られた以上はそのような行為は控えた方が良さそうです。
となると、特に業務で路線情報の取得を自動化する際は、下記のように公式で提供されているAPIの利用を検討した方が無難でしょう。
ちなみにGoogleのDirections APIでは日本の路線検索はできないそうです。
乗換案内を使用できる国を教えてください
Directions API と Distance Matrix API を含む Google Maps Directions サービスは、こちらの交通機関リストに記載されているすべての交通機関(日本を除く)をサポートしています。
https://developers.google.com/maps/faq#transit_directions_countries より
以上、Yahoo!路線情報でRPAやプログラムによる自動操作が認められているかどうか、調べた結果をまとめてみました。
Yahoo!カスタマーサービスのご担当者の方々、この度は迅速かつ丁寧にご回答いただき、ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
この記事へのコメントはありません。