先日行われたGoogle Cloudのハンズオンセミナー「QWIKLABS を使って G Suite を学ぼう – Apps Script & API 編 -」に参加しました。
必須最低条件が下記のようになっていたので、てっきりどこかの仮想環境に繋ぐのかと思いきや、実習はすべて「Qwiklabs」上で行われました。
- Linux に ssh して基本コマンドを実行したことがある
- Linux の各種テキストエディタを使用したことがある
- 基本的なデータ 及び スプレッドシート に関する知識をお持ちの方
Qwiklabsとは
私はこれまでQwiklabsを使ったことがないので知らなかったのですが、この記事によると、
Qwiklabsは、クラウドプラットフォームやインフラソフトウェアを体験学習できるラボ環境を提供する企業だ。この買収によって、「Google Cloud Platform」や「G Suite」といった「Google Cloud」上の製品をまたがったユーザー教育やユーザー獲得が促進されるはずだ。
2012年に創業されたQwiklabsは、有名どころのクラウドサービスを使用するうえで必要となる手順を、段階を追って学べるようにしている。また同社は、さまざまなユースケースでのテストや、チームの訓練も可能にしている。同社のプラットフォームは、これまでに50万人以上のユーザーによって、のべ500万時間以上にわたって利用されているという。
https://japan.zdnet.com/article/35092609/ より
とのことでした。
要するにオンラインでGoogle Cloud Platform(GCP)やGoogle Apps Script(GAS)等を学べるプラットフォームらしいです。
各実習教材は「ラボ」と呼ばれ、このラボをまとめたものは「クエスト」と呼ばれます。
今回のハンズオンでは、下記「G Suite: 統合」クエストを行いました。
ラボの中には有料のものもありましたが、今回はキャンペーンコードをいただけたので、無料で受講可能でした。有難い!
受講時だけ使えるGCP環境
Qwiklabsでスゴイと思ったのは、ラボの受講時だけ本物のGCP環境が使えるようになることです。
下図のように、ラボを開始するとリソースがプロビジョニングされ、一時的に使えるアカウントが発行されます。
このアカウントでは、GCPの管理コンソールやスプレッドシート、Gmailやスクリプトエディタといった、学習に必要な環境にアクセスでき、実際の環境で手を動かしながら学ぶことができます。
もちろん、ラボ終了後はアカウントは使えなくなります。
ハンズオンの感想
今回のハンズオンでは、Gmailアドオンの作成からHangouts Chat botの作成、Natural Language APIを使ったテキスト解析まで行ったのですが、ボリュームたっぷりの内容で、正直2,3時間では終えることができませんでした😅
また、受講者の方々の環境も様々であったためか、Qwiklabsでハンズオンを始めるまでの準備段階の時点でかなりの時間が掛かり、対面で行うハンズオンに比べて、顔が見えない状況でハンズオンを行うことの難しさを痛感しました。
Global Microsoft 365 Developer Bootcampのように、自分がハンズオンイベントを実施する立場になった時のことを考えると、通常時よりも多くのバッファを見積もった方が良さそうです。また、実施に当たっては、受講者を手助けするためのサポーターの方にも付いていただいた方が良いでしょう。
そういったわけで、
「Chat botの作り方が分かって良かった!」
「BigQueryとスプレッドシート、スライドの具体的な連携方法が学べて良かった!」
といった学びはあったのですが、それ以上に
「オンラインのハンズオンってやっぱり難しいなー!」
という感想を持つに至ってしまったのですが、Qwiklabsはかなり便利ですね!
こんなにお手軽にGCPが試せるとは思いませんでした。
Qwiklabsのような、“その場だけ使えるアカウントが発行される環境”が手軽に使えるのであれば、ハンズオンイベントや社内のトレーニングも捗りそうです😁
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