Google関連

[Google Apps Script]認証が必要なウェブアプリケーションを外部から実行する

Google Apps Scriptでは、作成したコードをウェブアプリケーションとして公開することができます。
具体的な手順については、タカハシ(@ntakahashi0505)さんがブログでまとめられているので、そちらが参考になるかと思います。

公開したウェブアプリケーションは下記サイトのようにWeb APIのように使えるわけですが、アクセス可能なユーザーを指定していると認証が必要になり、curl等で直接叩くことができなくなります。

今回はリクエストヘッダーに認証情報を追加して、GASのウェブアプリケーションを外部から実行する方法を紹介します。

アクセスできるユーザーを指定しない場合の動作確認

まずは、ウェブアプリケーションにアクセス可能なユーザーを指定しない場合の動作を確認してみます。

  1. POSTした値を返すだけの簡単なコードを貼り付け、プロジェクトを保存します。
  2. function doPost(e) {
      return ContentService.createTextOutput(e.postData.contents);
    }
  3. 公開」メニューから「ウェブ アプリケーションとして導入」をクリックします。
  4. アプリケーションにアクセスできるユーザー」を「全員(匿名ユーザーを含む)」として、「導入」ボタンをクリックします。下記画像はテスト環境の都合上、UIが一部英語になっています。
  5. ウェブ アプリケーションとして導入」画面上にアプリのURLが表示されるので、コピーしておきます。
  6. 手順4.でコピーしたURLに対してcurlコマンドでPOSTすると、意図した通りにPOSTした値が返ってくることが確認できます。URLさえ分かっていれば誰でもアクセスできる設定なので、当たり前と言えば当たり前の挙動です。
  7. curl -L -d "Hello world." "https://script.google.com/macros/s/***/exec"

アクセスできるユーザーを指定した場合の動作確認

次は、ウェブアプリケーションにアクセス可能なユーザーを指定した場合の動作を確認してみます。

  1. 公開」メニューから「ウェブ アプリケーションとして導入」をクリックします。
  2. アプリケーションにアクセスできるユーザー」を「全ユーザー」として、「更新」ボタンをクリックします。
  3. 再びcurlでPOSTしてみると、POSTした値ではなくHTMLが返ってきます。一部文字化けしているので分かりづらいですが、どうやら認証画面が返ってきているようです。
  4. curl -L -d "Hello world." "https://script.google.com/macros/s/***/exec"

アクセストークンを指定してリクエストを送信

認証が必要な場合、どのようにリクエストを送信すれば良いか?
結論から言ってしまうと、“Authorization: Bearer ヘッダーにアクセストークンを含めれば良い”わけです。

アクセストークンの取得

アクセストークンは、ScriptApp.getOAuthToken()メソッドで取得できます。

  1. 下記コードを貼り付け、「myFunction」を実行します。一行目のコードは、Drive APIを使用するためのスコープの追加用に入れているコードです。
  2. function myFunction() {
      Logger.log(DriveApp.getRootFolder().getName());
      Logger.log(ScriptApp.getOAuthToken());
    }

  3. 画面の指示に従って、リクエストを許可します。
  4. 処理完了後にログを見ると、ウェブアプリケーションにアクセスするためのアクセストークンが表示されているので、コピーしておきます。
認証が必要な場合のリクエスト送信

アクセストークンが取得できたので、Authorization: Bearer ヘッダーを含めてリクエストを送信してみます。

curl -L -d "Hello world." -H "Authorization: Bearer *** access token ***" "https://script.google.com/macros/s/***/exec"

今度は意図した通りにPOSTした値が返ってきました。

参考Webサイト

Google Apps Scriptのウェブアプリケーションについては、棚池氏がまとめられている下記サイトが非常に参考になりました。この場を借りて、御礼申し上げます。

Officeアプリケーションの「最近使用したファイル」を削除するVBScript前のページ

ヘッドレス ChromeとSeleniumBasicでWebページ全体のスクリーンショットを撮る方法次のページ

関連記事

  1. 情シス

    [Google Apps Script]メールをemlとして保存する

    今回の記事は「情シスSlack Advent Calendar 201…

  2. Google関連

    [Google Apps Script]insertTextBoxメソッドでスライドにテキストボック…

    昨年の9月にスライド上にテキストボックスを挿入するスクリプトについて記…

  3. Google関連

    [Google Apps Script]ヘッダー名を指定してRFC 2822ヘッダーの値を取得する

    以前当ブログで、GASでメールのMessage-IDヘッダーを取得する…

  4. Google関連

    [Google Apps Script]選択文字列を翻訳する

    Google Apps Scriptでドキュメント上で選択している…

  5. Google関連

    [Google Apps Script]UrlFetchApp.fetchからのアクセス情報

    UrlFetchApp.fetchしたときに、アクセス対象のサーバーに…

  6. Google関連

    [Google Apps Script]URL Shortener APIを使って短縮URLを取得す…

    2015/7/14 追記:いつの間にかAPIの呼び出しにAPI…

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.

※本ページはプロモーションが含まれています。

Translate

最近の記事

アーカイブ

PAGE TOP