2019年7月1日、Microsoft MVP受賞のお知らせが届きました。
初めて受賞させていただいたのが2010年、今回で10回目の受賞となります。
普段は何度目のMVP受賞とか気にしないようにしていますが、さすがに節目となる10回目となると、感慨深いものがあります。
今日は良い機会なので、これまでの活動を振り返ってみたいと思います。
めっちゃ自分語りになりますが。
不純すぎる動機
私がMicrosoft MVPプログラムのことを知った切っ掛けは最早覚えていませんが、唯一覚えているのは「MVPってMSDNサブスクリプション(当時)のライセンス貰えるの?すげー!」ってことです。
そう、WindowsやOffice、Visual Studioのライセンスが含まれるMSDNサブスクリプションはめっっっちゃくちゃ羨ましかったのです。
今思えば「他に何か無いのかよ!?😬」と思うわけですが、OSやOfficeにバンバンお金をつぎ込めるほどの余裕がなかった当時の私にとっては、MVPを目指す理由はそれだけで十分でした。
下心100%、不純すぎる動機でMVP受賞を目指したのが何を隠そう私です。
初めての受賞
下記記事でも書いているのですが、私が初めてMVPを受賞したのは2010年の7月です。
受賞カテゴリーは、今は無き「Office System」。
当時私が主に使用していたOfficeのバージョンは2007で、それまでのコマンドバー・ツールバーといったUIから「リボン」UI(Office Fluent UI)へと変わり、多くのユーザーがあまりの変わりっぷりに「なに!?このインターフェース??」と、戸惑ったものでした。
特に、ツールバーを自分好みにカスタマイズしていたヘビーユーザーほどその傾向は強く、思い通りにカスタマイズできないリボンUIに対しては否定的な意見が多かったように思います。
私も当初リボンUIに戸惑っていましたが、ふとした切っ掛けに“XMLを編集すればカスタマイズできる”ことを知り、必死に情報を集めながら、手探り状態でカスタマイズできるようになっていきました。
その過程で得た情報をまとめていったのがホームページやブログです。
当時は日本語によるリボンのカスタマイズ情報は全くと言って良い程無かったので、自分のサイトがQ&Aサイトや他のTipsサイトからリンクを貼っていただくことも多々あり、とても嬉しかったように記憶しています。
そんなニッチな情報を発信していたのが功を奏したのか、何はともあれMicrosoft MVPを受賞させていただくことができたのでした。
Outlookカテゴリーでの受賞
初受賞後、相も変わらずニッチでどマイナーな情報発信(もちろん、話題はOffice中心!)ばかりを続けていた私ですが、2015年に転機が訪れます。
下記記事でも触れられていますが、クラウドファースト、モバイルファースト、オープンテクノロジーといった世の中の流れに合わせて、MVPプログラムも大きく変更されたのです。
カテゴリーの新設や統廃合が行われ、私の受賞カテゴリーであるOffice Systemも廃止されました。
「私がMVPを名乗れるのも今年までか・・・」という不安がありましたが、幸いにも、メール アドイン等の情報発信をご評価いただき(多分)、「Outlook」カテゴリーで再びMVPを受賞させていただくことができました。
日本人初のOffice Developmentカテゴリーでの受賞
翌2016年、今度はOutlookカテゴリーからも移ることになりました。
新たな受賞カテゴリーは、2015年のプログラム改訂時に新設された「Office Development」です。
そう、その名の通りOffice アドインやOffice 365、SharePoint開発周りが活動領域となる、まさに私が追い求めていたカテゴリー!
しかも、このカテゴリーで受賞したのは日本人では私が初めてです。
大好きなOffice開発で、待ち望んでいたカテゴリーでの受賞とは、なんたる名誉なことか!
初めてMicrosoft MVPを受賞したときと同じ、いや、それ以上に嬉しかったのを覚えています。
思わず家族にも自慢したのですが、家人の反応は
「へー。良かったねー。」
とまあ、関西風うどんつゆバリにあっさりしたものでした。
(レスポンスがあっただけでもマシですな・・・😑)
MVPになって良かったこと
さて、改めて振り返ってみると、Microsoft MVPを受賞させていただいて、良かったことばかりだなー、と思います。
先に書いたMSDNサブスクリプション(現Visual Studio サブスクリプション)はもちろんですが、それ以上に有難いと感じているのは人との繋がりです。
MVP受賞のおかげで、MicrosoftのMVP担当や開発者の方々、同じMVP仲間や登壇者仲間、こういった方々と接する機会を多く持つことができました。
雑誌で記事を書かせていただいたこともありました。
こういった経験はMVPが切っ掛けになったことばかりで、MVP受賞が私の人生に大きな影響を与えたといっても過言ではありません。
また、勉強会やイベントで登壇させていただくときも、他に取り立てて目立つ資格や技術を持っていない私にとっては、『Microsoft MVP』という肩書があるだけでも非常に有難いです。
(これがないと私はぶっちゃけ「アイカツおじさん」を名乗るくらいしかできません。)
おわりに
最後に、私がこれまで情報発信を続けてこられたのは、結果としてMicrosoft MVPアワードを受賞させていただくことができたのは、毎日を支えてくれる家族や友人、(ニッチでどマイナーなネタにも関わらず)当ブログに訪問してくださる皆様のおかげです。
来年も再びMVPを受賞できるかどうかは分かりませんし、
「20年連続MVP受賞目指して頑張る!」
なんてことは言えません🤐
もちろん、受賞できたらそれはもう途轍もなく嬉しいですが、あまり意識せず、これまで通り自分なりに好き勝手に情報発信を続けていこうと思います🚶♂️
登壇やその他活動もできるだけ頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♂️
Microsoft MVP 10 Years リングが届きました。
2019年8月21日・追記:
Microsoft MVP受賞10周年の記念リングが届いたので、折角なのでトロフィーに嵌めて写真を撮ってみました。
うーん。
重みが違うっ!
これからも頑張って活動していこうと思います。
Microsoft MVPに関する参考資料
- Microsoft MVP について – Microsoft MVP 制度についてのまとめ
- https://chomado.github.io/MS-MVP/
- Microsoft MVP受賞のための活動や手続きを詳しくまとめました – CrossRoad
- https://www.crossroad-tech.com/entry/AdventCalendar_Unity2_2016
- Microsoft MVPが社内システムを担当するのは本当にもったいないか – xin9le.net
- https://blog.xin9le.net/entry/2015/09/25/144105
- 若手技術者が語る Microsoft MVP 受賞のメリットとは – 若手 MVP 座談会
- https://www.microsoft.com/ja-jp/communities/mvp/young01.aspx
- ASCII.jp:Microsoft MVPが個人とコミュニティのパワーをフルに引き出す
- https://ascii.jp/elem/000/001/168/1168432/
- マイクロソフト コミュニティの多大なる貢献者に聞く、対談シリーズ第6弾、日本マイクロソフト Microsoft MVP アワード プログラムのビジネス プログラム マネージャー松野様
- https://web.archive.org/web/20160119024455/http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2014/06/08/microsoft-mvp
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